荒川湾岸橋大径鋼管グイの鉛直載荷試験
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概要
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首都高速荒川湾岸橋の基礎に採用された直径1.5mの鋼管グイの支持力特性を調査する目的で全長52.5mの試験グイをクイ打船に装備したクイ打ハンマー(MB70)によって水上から打ち込み, N値50以上の細砂層に約3.5m貫入させて, 土質工学会基準のB方式に準じた緩速7サイクルによる鉛直載荷試験を行ない, クイ頭およびクイ先端の沈下量, クイ体のヒズミ, 管内土の沈下量などを測定した。その結果, 最大荷重1,400ton時の総沈下量32.45mm, クイ先端到達荷重280ton, クイ先端沈下量5.42mmが得られたが, 最大荷重時においても降伏荷重の判定はできなかった。最大荷重時におけるクイ周面摩擦力は1,120tonで載荷重の80%を占めており, 地層別にみると支持層である細砂層中での摩擦力が最大であった。また管内土の沈下量測定結果からこのクイは不完全閉塞状態にあると判断された。この他, クイ打込み時の応力測定結果によれば, 打込み時にクイに生じた最大応力は800kg/cm^2であり, 材質的に安全であることがわかった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-12-15
著者
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