水平力を受けたクイ基礎の有限要素法解析
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概要
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北上大ゼキの施工中に, 仮締切りの一部として用いたセキ柱が, 仮締切り内の排水に伴って生ずる水位差によって水圧を受けた場合の基礎グイの挙動を, 有限要素法により解析したものである。解析にあたって, 地盤を平面ヒズミ状態, クイを一次元のハリ部材と考えることにより, 平面問題にハリ部材を含んだ状態を表わす剛性行列を誘導している。地盤の応力-ヒズミ関係を線形と仮定し, 弾性係数をN値から推定, ポアソン比は一律に0.35とした。計算は荷重条件とクイ頭の拘束条件との組合わせで6通りである。計算結果からつぎのことがわかった。1.クイ頭拘束の度合により, 水平変位にはほとんど差がないが, 曲げモーメントが大きく変化する。2.荷重方向にならんだ各クイの曲げモーメントはクイの位置によってかなり変化する。3.この解析法は地盤を通してクイに荷重が作用する場合に有効である。また, 実測されたセキ柱床板の水平変位量と計算値とが大きく異なったのは弾性係数の推定に問題があるとして, 載荷幅に対して修正された横方向地盤係数を用いると実測値とほぼ一致するとしている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-09-15
著者
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