有限要素法によるタワミ性舗装の変位解析
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概要
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車両通過時におけるタワミ性舗装の路面鉛直変位の予知法として有限要素法の適用性を検討したもので, 試験そう内での模型舗装に関する周期載荷平板試験による実測変位と, 周期載荷三軸試験から得られる材料定数(歴青材についてはSeedらの結果を使用)をもとにした有限要素法による計算値とを比較している。載荷周期20cpm, 載荷時間0.1秒のく形波荷重周期載荷三軸試験から得られる変形係数は, 粘性路床土の場合は主応力差に, 粒状路盤材のそれは平均主応力にのみ依存するものとして整理した。周期載荷平板試験では, 層数, 層厚, 試験そう直径および平板直径を種々に変えて変位特性を測定した。有限要素法解析にはZienkiewiczらによる軸対称問題の解析法を用い, 7つの仮定のもとに計算を行なっている。材料定数のバラツキおよび仮定の設定法に応じて計算値がかなりの範囲で変動することがわかった。問題点として, 統計的処理による検討の必要性, 路床・路盤材のポアソン比の測定, 表層材の材料定数測定装置の開発および粒状路盤材の挙動におよぼす含水比の影響に関する検討の必要性をあげている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-09-15
著者
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