非線形力学特性を有するアースダムの動的解析
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概要
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アースダムを構成している材料の力学特性が非線形であるとして, その振動応答について研究したものである。FEM解析に用いる動的弾性係数は, 動的セン断応力とセン断ヒズミが双曲線であるとして誘導し, 弾性係数の応力依存性およびヒズミ依存性をとり入れるためにニューマークのβ-法のβ=1/6に相当する線形加速度法を用いている。粘性減衰マトリックスは, ウィルソンの提唱に従い質量マトリックスと剛性マトリックスの線形結合からなっていると仮定している。粘性減衰マトリックスの係数α, βについては, 室内試験と数値計算の結果を基にして考察を行ない, 振動三軸圧縮試験から決めたこの解析のための堤体材料の物性値は, 現場の条件を良く表わしているとしている。このようにして地震波動伝パによるアースダムの震動解析を, ダム底面における入力波の位相差を考慮して逐次数値積分法によって行ない, 応答特性, ならびに堤体破壊は堤体の肩にあたる部分に生じる大きなセン断応力によって支配されることなどの動的解析結果を具体的に示している。
- 1976-09-15
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