海底地盤
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概要
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海底地盤の中でも, 港湾地域の軟弱粘性土地盤における調査・設計・施工の問題点をあげ, 具体的な検討を加えたものである。まず地盤状態の類型として二, 三の例を示し, 土質定数が深さとともに変化する様子を調べるとともに, 構造物基礎の支持層のとり方について提案している。そして圧密特性と沈下推定において, 圧密先行荷重と有効土カブリ圧との比が重要な因子となることを述べ, とくに過圧密粘土地盤に対する検討が必要であるとしている。ついで強度特性と安定問題に関しては, 設計強度としての粘性土の一軸圧縮強度は, 深さに対する平均的分布を考えて決めるのが妥当であることを多くのスベリ計算の検証に基づいて指摘した。さらに, 圧密および膨張による強度変化を推定する多段載荷の設計で最も重要な指数はS_u/pであり, これと塑性指数との間に存在する周知の相関関係が, わが国の海底地盤粘性土についてもほぼ適用されることを示したが, ここでも過圧密粘土は正規圧密粘土の1/3〜1/4のS_u/pを示すに過ぎないことを注意している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1975-12-15
著者
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