地表における強震記録より推定した基盤の地震動の特性
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概要
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耐震設計に必要な入力地震波の特性をは握するため, 地表で得られた強震記録から重複反射理論により, 基盤を伝パする地震波(入射波)を求め, そのスペクトル特性などを検討した。対象とした記録は, 10観測地点で得られた37本の記録で, そのうち1地点では岩盤上に強震計が設置されている。入射波の特性の検討には, 主に非減衰加速度比応答を用いた。地震のマグニチュード, 震央距離がスペクトルに及ぼす影響は明確にとらえられなかった。むしろ宮古などでは, その影響はみられないことになった。検討した9地点のうち5地点では, 入射波のスペクトルが周期0.15〜0.25に鋭いピークをもつ形状を示した。これらのスペクトルは岩盤上で得られた強震記録のスペクトルとほぼ一致している。残る4地点のうち, 2地点については, 岩盤上の記録のスペクトルとある程度似た傾向が読みとれる。残る2地点については地震によるスペクトルのバラツキも大きく, 岩盤上の記録のスペクトルとの共通性は薄い。その原因ははっきりしていない。
- 1974-06-15
著者
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