有限粘土層の多次元圧密について
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概要
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粘土層の多次元圧密の弾性学的基礎理論はBiotにより確立されているが, 本論文はこの方法で有限な粘土層が帯状基礎および円形基礎を通じて荷重が対称的に加えられた場合の圧密解析を行なった結果を述べている。すなわち, 両面排水または片面排水の有限厚の粘土層について, Gibsonらのものと異なる方法で解析し, 載荷幅/厚さの比を変えて沈下度-時間曲線の図表を与えた。タワミ性基礎について計算の結果, 一次元圧密の解に比べて側方排水のため圧密が促進されること, 円形載荷の場合, 半径/厚さ比が2以上では一次元解による誤差が高々20%であることが知られた。また剛性基礎について重合法則を用いて解析した結果, タワミ性基礎の場合に比べて沈下が多少遅れるが, 載荷幅/厚さ比が1以上では大差ないことがわかった。また載荷後任意の時刻における過剰水圧の分布の様相を明らかにした。そして室内模型実験による沈下度や, 現地測定による圧密沈下あるいは過剰間ゲキ水圧の分布と比較して, 解析結果の有用性が十分であることを確かめた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1973-12-15
著者
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