台湾における豚サーコウイルス2型の性状検査(ウイルス学)

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概要

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台湾における豚サーコウイルス2型(PCV2)の遺伝子の多様性と流行状況を知るために,2000年から2002年にかけて台湾で飼育されていた豚から分離したPCV2の全塩基配列を解析するとともに,PCV2の抗体保有状況を調べた.様々な症状を示した623頭の豚から採材した組織材料をPCRによって調べた結果,309頭(49.6%)がPCV2陽性となった.その中から8例を選び全遺伝子を解読した結果,95-99%の相同性がみられた.北米,ヨーロッパ,アジア,台湾で分離された40株を系統樹解析すると,それらはすべて同一群に分類されさらに2つの小群に分類されるが,台湾の分離株は両方の小群に分類された.抗体検査の結果,台湾の豚の83.5%がPVC2陽性となった.抗体保有率は9週齢の豚で最も低くなり,12週齢以上の肥育豚で最も高くなった.以上の結果,PCV2は台湾の豚に広範囲に感染していることが示された.
2004-05-25

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