高層建築に近似する連続体剪断振動系の振動特性値 (その 1)
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概要
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さきに発表した論文で, 高層建築の振動モデルとして質量等分布でばね分布だけ変化する連続体剪断振動系を採用すると, 建物の動的性質をただ一つの要素(複合剛性値V_i)で表わし得ることを述べ, 設計例についての実際のこの値を計算しグラフに描いて示した。このグラフ(論文の図19)を観察すると大部分が互に似た形をしていて, 既知函数でこのV_iを表現できそうである。もしV_iが既知函数で近似度の高い表現ができ, そのうえこの函数を固有函数方程式に入れて解が得られるものであれば, 実際の高層建築を弾性範囲内で連続体として扱い得ることになる。連続体は微分法が適用できて取扱いが容易であり, 振動性状を系統的に整理把握するのに便利であることは言うまでもない。この論文はこのような思いつきを追及した結果を述べるものである。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1967-10-30
著者
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