線形動力学系の数理構成に関する基礎考察 (第一部)
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概要
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以下の4部に亘って展開する本論の特色は, 統一的な視点の設定と議論材料の充実とにあり, 即ち, 必要となる基礎式の全てを2・3章で詳述した一般論の枠内に収めて, それらの具体的な適用が, 後続の特定系に於ける動力学性状の吟味となる構成に拠っている。そこでの定式化対象は, 原義での有理型系に加えて, 慣用の構造減衰(constant Q)モデルに触発されて新たに拡張された, 謂わば"区分的に"有理型となる系であり, 後者の場合に対しては必らずしも明快な内容とはなり得ない事実が確認されたが, 函数論的な特異性に帰属せしめて応答解の構成を把握し, それに振動論的意義を適確に付与する汎用的手法を提示した事になる。又, 解構成を一切不問とし, 総体としての応答性状をVoigt系に等置させる換算操作の導入も, 本論での主眼の一つであり, この系特性の大略的理解に於いて必要となる基礎式の整理を行なった。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1980-10-30
著者
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