三菱UE機関の操縦性について
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概要
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舶用主機関の操縦性は主機の性能としてはもちろん, さらに操船上のもっとも重要な項目の一つでもあり, 従来からいろいろな見地で論じられてきた。たとえば排気ターボチャージャ付過給機関の出現した折りも, 過給機の特性による操縦性が問題になったが, これは実際上, 少くとも舶用機関では問題ないことが実績として出ている。しかし, 最近ではさらに, 主機出力の増加に基づくプロペラ径増大による機関の始動性, 船体の大型化に対する危急逆転性, 船の高速化に伴う低速ratingの降下と低速性能, 自動化による操縦の規格化と自動操縦化等の点でこの操縦性の問題がふたたび見なおされてきた。本稿では当社で開発し, 製作しているUE機関についてこれらの問題に焦点を合せ, その特徴や性能を解説する。
- 社団法人日本船舶海洋工学会の論文
- 1967-03-25
著者
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