歯肉圧排に関する臨床的研究 : 圧排用テンポラリークラウンの考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
歯肉縁下に置かれた冠縁の不適合は, 支台歯およびその周囲組織に為害性を及ぼすといわれている. 歯肉縁上の冠縁にくらべて, 縁下の冠縁の適合性が劣るとすれば, その直接の原因は, 歯肉縁下での支台歯形成, 印象採得の技術的困難さにあると考えられる. テンポラリークラウンを利用して歯肉圧排を行い, 圧排された歯肉の形態, 圧排量, 圧排の持続時間, および歯肉溝上皮の炎症についての観察を行ったところ, 圧排用テンポラリークラウンによる圧排法は, 歯肉縁下の支台歯形成, 印象採得を正しく, しかも容易に行うのに有効な手段であると思われるので報告する.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1987-02-01
著者
関連論文
- 装着後20年余りを経過したピーソーテレスコープ義歯について
- 15. 弾性印象材とトレー材料との接着性について (第57回日本補綴歯科学会抄録)
- 3. 歯科用金属材料の生体反応に関する組織細胞学的研究
- 5. 歯科用金属材料の生体反応に関する組織細胞学的研究(第3報) : 銀錫アマルガムについて
- 5. 歯科用金属の生体反応に関する組織細胞学的研究 : 第2報 口腔内組織の変化ならびに金属表面の顕微鏡的観察
- 歯肉圧排に関する臨床的研究 : 圧排用テンポラリークラウンの考察