各種食品咀嚼時における舌運動観察に関する超音波画像の応用

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
舌は,咀咽システムの一構成要素として,歯,歯周組織,咀咽筋,顎関節などとともに巧妙に協調し機能しているが,これまで咀咽中の舌運動機能に関する検討はほとんど行われていない.本論文では,人体に侵襲のない超音波診断装置および小型で自重が小さいプローブを用いて,咀咽時中の舌の上下運動を記録し,観察した.その結果,咀咽時中の舌運動は,その軌跡の安定性から大きく2相に分けることができた.また,安静状態での舌位,最上点,最下点ともに個人内において常にほぼ一定の値を示すことが分かった.さらに,硬さ,凝集性,ガム性,付着性が高く,脆さの低い食品では,振幅が小さく,ゆっくりと安定した舌運動を観察した.
日本補綴歯科学会の論文
1996-04-01

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク