顎顔面形態が咬合力および咀嚼筋筋放電活動に及ぼす影響について : VI-3. 上顎, 下顎あるいは上下顎両側第一臼歯歯根膜麻酔による筋放電活動量の変化
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概要
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顎顔面領域は,頭蓋と顎関節,靭帯および咀咽筋などを伴った可動性の下顎骨で構成されている.顎機能は,複雑に構成された顎顔面領域の形態に負うところが大きく,顎顔面領域の機能作用時には咀咽筋活動およびそれを制御する感覚受容機構が複雑に協調し合っている.本研究では,顎顔面形態および歯根膜感覚受容器が咀咽筋筋放電活動に与える影響を解明する目的で,垂直方向クレンチング時の咬合力を4段階に規定し,無麻酔,下顎歯の歯根膜麻酔,上顎歯の歯根膜麻酔および上下顎歯の歯根膜麻酔の咀咳筋筋放電活動への影響および顎顔面形態と咀咽筋筋放電活動の相関性への影響をそれぞれ検討した.その結果,上下顎歯の歯根膜感覚受容器では,咬合力発現時の咀噛筋筋放電活動への関与に差異があることが示唆された.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1996-04-01
著者
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