前歯歯冠色系の相互依存構造と予測系列について
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概要
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本研究は上下顎6前歯のどの1歯, 2歯または3歯が欠損していても, 残存するすべての前歯からその欠損歯色調を予測しようとしたものである. 従来から, 前歯補綴で人工歯の色調を決定する場合, 残存歯がいくら多くても, つねに隣在歯のみと対比していた. しかし上下顎6前歯の歯冠色はその発生過程からみても相互依存の関係をもつはずである. そこで今回はDental Color Analyzerを用いて残存歯のx値, y値, v値を求めて, 多重回帰式による予測を試み, これらの予測値を従来の単回帰予測と比較検討し, さらに日常臨床で利用されるShade Gvideの色調構成にも言及した. 多岐にわたって交互に関連をもつと考えられる前歯歯冠色の色彩構成では, 本研究で用いた多変量解析の手法は今後も有力な手段になると考えられる.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1986-12-01
著者
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