鋳造冠辺縁が歯周組織に及ぼす影響
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概要
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鋳造冠など歯冠補綴物の辺縁は種々の理由から歯肉縁下に置かざるを得ない場合や, 積極的に縁下に置いた方がよいとされる場合が多いが, それには支台歯の歯周疾患を発生させないための条件が示されねばならない. 本研究はサルの歯に鋳造冠を装着し冠辺縁のオーバーハングやセメント層, 下部鼓形空隙の状態などが歯肉の炎症発生にどのように関与しているかを観察することにより, この条件を求めようと試みたものである. 観察には冠, 支台歯, 歯周組織を同一組織標本上においてその相互関係が解明できる非脱灰レジン包埋法を用いた, やや厳しい条件は必要とするが, 冠辺縁を歯肉縁下に設定しても無処置の天然歯の場合とほとんど差がなく経過することが判明した.
- 1981-02-28
著者
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