歯冠修復を行った歯の辺縁部における滑走摩耗に関する実験的研究 : 鋳造歯冠修復について
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概要
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本研究は臨床上白金加金といった硬質の金属を用いて歯冠修復された歯の辺縁部の咬耗面に二次齲〓の発生率が高いことに着目し, 実験的に抜去歯を用いて種々な鋳造用金属で歯冠修復を行い, その辺縁部の滑走摩耗について観察したものである. その結果, 従来インレーなどに用いられてきた20K金合金のような延びのある金属によって修復されたものが摩耗しても辺縁の適合が保たれている反面, 白金加金のような延びのない硬質の金属によって修復されたものは辺縁の適合が劣化することが判明した. この結果は臨床における所見と一致し, 今後, 修復材料として金属材料を選択する上で重要な示唆を与えるものとして高く評価している.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1987-06-01
著者
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