豚ふん尿汚水処理の実証的調査研究
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概要
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豚ふん尿汚水の簡易浄化装置を開発するための基礎資料を得るため、林省の豚ふん尿汚水処理実験施設のうち、標準型活性汚泥法と2段酸化型活性汚泥法について、実証的調査研究を行なった。その結果1.固液分離については、振動筋(網目32〜70mesh)により、豚ふん尿汚水中のSSの30〜40%が除去されるとともに汚水中のSS濃度が高い場合には、その除去率も高くなることが判明した。2.高い浄化効率を維持するための最適容積負荷は、標準型活性汚泥法においては、0.6kgBOD/(m^3・日)以下、2段酸化型活性汚泥法においては、0.75kgBOD/(m^3・日)以下であることを実証した。3.曝気槽の汚泥濃度は、豚ふん尿汚水処理の場合、5,000ppm前後の濃度のとき、運転し易いことが判明した。4.曝気槽に対しては、1kgO_2/kgBOD以上の割合で、酸素を供給できるのに十分な空気を送入する必要があることを実証した。
- 日本家畜管理学会の論文
- 1978-03-15
著者
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