韓国における国家記録資料管理システムの現況
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概要
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国家記録資料は国の政治的、行政的、歴史的事実の継承物であり、文化発展のための重要な資料である。記録資料の管理と活用能力はその国の文化水準の尺度であり、記録保存は重要な国家機能の一つとして認識されている。現在韓国において、記録資料の管理・保存に関する統括的法律はまだ制定されておらず、立法府、司法府、行政府は独自の法令体系を持って管理しているため、体系的な収集・保存および公開活用が難しい状況である。記録保存に関する専門職の教育養成機関の欠如も問題点として指摘されている。 本稿では韓国の国家記録資料管理体制の歴史的背景および法令体系と記録資料の保存現況を政府記録保存所、国立および国会図書館、法院、国史編纂委員会、奎章閣、蔵書閣、国立映像製作所、韓国映像資料院などを中心に紹介し、問題点及び今後の課題について考察する。
- 記録管理学会の論文
- 1997-10-31
著者
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