オーストラリア連邦政府のレコードキーピング : リテンション・スケジュールと記録処分規定の比較を通して
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概要
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オーストラリアを中心に発達した「記録連続体」概念の紹介が日本でもなされつつあるが、この概念が実務ではどのように適用されるかについてはほとんど考察がなされていない。とりわけ、記録連続体論が乗り越えようとする「記録のライフサイクル」論に立脚した実務とは、どのような違いが生じてくるのだろうか。この点について、記録連続体論の影響を受けたオーストラリア連邦政府におけるレコードキーピング・システムを例に検討を行った。その際、ライフサイクル論に基づく米国連邦政府の記録管理システムにおいて用いられる「リテンション・スケジュール」と、オーストラリア連邦政府で同様の役割を果たす「記録処分規定」との比較を通して、後者の特徴を明らかにした。比較のポイントとして、「記録分類の枠組み」「作成プロセス」「保存期間設定の基準」の3点に着目した。
- 2005-03-31
著者
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