デジタル情報の長期保存に関しての問題点とマイクロフィルムの位置づけ
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概要
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情報公開法で紙文書以外の電磁的記録が文書として定義された。 E-Japan戦略で電子政府、電子自治体の推進が謳われ、省庁や自治体の電子文書化(ペーパーレス化)が推進されている。デジタル情報にはインターネットの利用など、情報の活用には非常に便利だが問題点も多く抱えている。デジタル情報の原本性の確保には、1)完全性、2)機密性の確保、3)見読性などが挙げられ、アクセス管理(本人認証)、記録媒体の更新とバックアップ、電子認証などが進められている。このデジタル情報は、システム(ハードソフト)の能力で画質と情報の寿命が決まる。一方マイクロフィルムは媒体(フィルム)自体の性能で画質も情報の寿命も決まる。デジタル情報を長期に保存することには限度があるため、アメリカやシンガポールなどデジタル先進国ではデジタル情報をマイクロ化して保存することが始まっている。システム寿命は短いが活用には便利なデジタル情報と保存条件を確保することで長期(100〜500年以上)保存が可能なマイクロフィルム情報の融合を述べている。
- 2003-03-31