放射性廃棄物地層処分における記録保存の検討(イノベーションとしての記録管理)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高レベル放射性廃棄物の地層処分においては、倫理的側面からの配慮の重要性が近年議論されており、そのひとつのオプションとして、将来世代に向け地層処分に関する情報を保存・伝達する方策を検討した。廃棄物の有する放射能が一定のレベルまで低減する期間の考察から、将来千年後程度までは地層処分の詳細な情報を文書で残すことを考えた。さらに約千年後を過ぎても引き続き放射能は残ることから、地下の処分場の存在をマーカーやモニュメント等によって伝えることを考えた。文書記録を長期間保存するために、より耐久性があり、かつ保存環境への依存性が低い記録保存媒体を検討した結果、ファインセラミクスのうち耐食性及び耐磨耗性に優れた炭化ケイ素が、記録の長期保存媒体として有望な材料であることが示された。
- 記録管理学会の論文
- 2002-11-30
著者
-
杉山 和稔
(財)原子力環境整備促進・資金管理センター
-
大内 仁
原子力環境整備促進・資金管理センター
-
高尾 肇
原子力環境整備促進・資金管理センター:(現)日揮株式会社(jgc)産業プロジェクト部
-
杉山 和稔
原子力環境整備促進・資金管理センター
-
松原 望
東京大学大学院新領域創成科学研究科
-
大内 仁
原子力環境整備促進・資金管理セ
関連論文
- 放射性廃棄物地層処分における記録保存の検討(イノベーションとしての記録管理)
- 高レベル放射性廃棄物地層処分と記録保存
- 解説 レーザーを用いた記録保存媒体の開発--地層処分の文書記録を千年後に伝えるための技術的可能性
- 地中無線通信技術の放射性廃棄物地層処分モニタリングへの適用性検討
- 地中無線伝送を応用したモニタリング技術--放射性廃棄物の地層処分場モニタリングへの応用
- 権力の計量社会科学--ゲーム理論によるチュートリアル (特集 という見方--自然・生命・社会現象をみる目,語ることば)
- ギルサノフの定理の数理統計学的理解と証明
- 「ベイズ統計学入門」, 渡部洋著, 福村出版, 1999