電子ジャーナルの現状と問題点 : 電子ジャーナルは定着するのか?(大会テーマ「IT革命 : 21世紀の記録管理」)
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概要
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電子ジャーナルは、印刷体のメディア変換版という当初の姿から、様々な付加価値機能を有した形に変化し、特にこの2〜3年でサービスが多様化してきた。海外および国内の代表的な電子ジャーナルサービスの解説と、ライセンス方式やコンソーシアム方式による契約利用形態、著者・利用者・提供元それぞれの著作権、情報識別のための標準化、ディジタルメディアの保存性、情報流通手段としての位置づけ、利用者および提供元の取組み、価格体系等を観点に、最近の変化について現状と問題点を考察した。電子ジャーナルの今後は、利用のための環境改善、価格体系の見直し等の問題点を残しながらも、海外と比べて遅れていた日本も、NACSIS-ELSに続いてJ-STAGEによる電子ジャーナル作成の枠組みが準備されるなど前進が見られた。現段階では情報利用には電子版、保存には印刷版という棲み分けが現実的な対応と言えよう。
- 記録管理学会の論文
- 2001-11-30
著者
関連論文
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