京都・東山および嵐山で行った森林に関する意識調査
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
京都の風景を考えてゆく上で、観光客など来訪者の森林に対する見方を整理しておくことが必要である。調査結果から考察された事項を示す。(1)人々は東山や嵐山の森林に対して強い関心を示すものではないが、曖昧に意識していること。(2)樹、種など森林の詳しい状況はほとんど判っていないこと。(3)どちらかといえば東山も嵐山も森林を風景要素の「背景」と捉えていること。(4)求める森林像は現在成立している森林の姿に重ねる傾向が読み取られ、固定した森林風景として捉えているわけではないこと。(5)今後、森林が遵移してゆくなかで、人々が求める森林像も並行して更新されてゆく可能性が示唆された。
- 日本デザイン学会の論文
- 2004-09-30
著者
関連論文
- 京都・東山の森林風致に関わる言説のレビュー
- 林内景観の空間表現と森林風致施業指針
- これからの里山および無保育人工林の整備にむけた高梨式森林風致施業指標の適用に関する考察
- 里山での無保育人工林の整備にむけた森林風致施業指標の適用に関する考察 : 福井県高浜町,茨城県筑波山での針葉樹人工林の調査例
- 林内における風致評価
- 京都・東山および嵐山で行った森林に関する意識調査
- 今田敬一と森林美学-2-
- 今田敬一と森林美学-1-