都市景観における公共交通機関のデザインの役割 : 公営バスの車体デザインと広告の比較調査から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
公共交通機関の車体を大きく広告として使う動きが広がっている。これに対応して、都市景観上の問題から、各自治体では広告条例の見直し等の急激な動きがみられる。今回は大阪市営交通と京都市営交通における、ラッピングバスを中心とした調査から現状分析を行い、問題点と今後の方向性を明らかにした。都市景観の中で公共交通機関のデザインは、2つの重要な役割を担う。1つは本来必要な機能を備える事であり、もう1つは地域のアイデンティティとしての役割を発揮する事である。車体を単に収入のための広告媒体として提供したり、都市景観との調和だけを問題にして広告に反対するのではなく、都市景観におけるそのデザインの重要性を、明確に把握する必要性がある。まず本来機能を優先し、その上で広告媒体としての価値評価を行い、自己メディアとしての価値を認識した上で市民の意志を反映する、都市マネージメントの一貫としてとらえる事が重要である。
- 日本デザイン学会の論文
- 2003-01-31
著者
関連論文
- 景観法と景観行政の動向(第2部,景観法とデザイン)
- 都市景観における公共交通機関のデザインの役割 : 公営バスの車体デザインと広告の比較調査から
- 都市景観における公共交通機関のデザインの役割 : 公営バスの車体デザインと広告の比較調査から
- 景観行政成熟期に向けて
- 都市景観に於ける公共交通機関のデザインについて : ベーシックデザインと車体広告(ポスターセッション方式による研究発表概要)
- 公共交通機関の車体広告に関する研究 : 関西のラッピングバスの周辺から(口頭による研究発表概要)
- 見える水のある生活 : 郡上八幡水事情
- 青柳正規さんに伺いました
- 2010年の社会と土木の主な動き
- 土木人の趣味 : 第3回大島義信さん ロッククライミング
- 川口淳一郎さんに伺いました
- 村上悟さんに伺いました
- 土木人の趣味 第10回 三宅旬さん 自然と遊ぶ
- 村田進さんに伺いました
- 坂東眞理子さんに伺いました
- 環境を守るとは何か問われた1年
- 藻谷浩介さんに伺いました
- 吉村作治さんに伺いました