東京都下小平町におけるヌカカの種類, 季節的消長及びその寄生線虫類について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Observations were conducted on the seasonal incidence of biting midges, which flew into light traps in the barns of this laboratory, and on the nematodes were detected from their bodies, from June 1954 to July 1955, at Kodaira, in the suburb of Tokyo. Seven species of Culicoides were collected. Of these, C. sigaensis, C. oxystoma and C. arakawae are known but C. odibilis is unknown in Japan, and the rest were new species. The new species will be described in the near future by Dr. M. Tokunaga as C. nipponense (C. sp. II) and C. kitaokai (C. sp. III). The prevalence of these species are shown in Table 1 and Table 2. In 1954, C. sigaensis was exceedingly dominant, C. oxystoma, C. arakawae were next in numbers and other species were rare. In 1955, the constitution of the species populations differed from that of the preceding year and C. oxystoma was the most dominant in August and C. sp. II was common. Engorgement of these biting midges was observed only in C. sigaensis, C. oxystoma, and C. sp. II. A parallelism between the percentage of blood sucking of the biting midges and the number collected was not noticed, but a correlation between the ratios of blood sucking of C. sigaensis and C. oxystoma was significant. A microfilaria-like nematode (0.31%) was found in the engorged C. sigaensis, but two types of nematode (2.2%) were found in a larger percentage from the non-sucking ones. The microfilaria-like nematode may be the microfilaria of Onchocerca cervicalis, but further studies and observations will be necessary to make any conclusion. The writers would regard C. sigaensis as an unsuitable intermediate host for O. cervicalis based on these results.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1956-04-05
著者
-
北岡 茂男
家畜衛試・寄生虫
-
北岡 茂男
農林省家畜衛生試験場
-
石原 忠雄
農林省家畜衛生試験場
-
矢島 朝彦
農林省家畜衛生試験場 寄生虫第一研究室
-
上野 計
農林省家畜衛生試験場
-
上野 計
家衛試
-
矢島 朝彦
農林省家畜衛生試験場
関連論文
- マダニ類に対する殺虫劑の効果 : 第 5 報不活性微粉, 特にシリカ***ゲルについて(第 14 回大会講演要旨)
- 本邦において見出されたチマダニ属 (マダニ科) の一未記録種について(第 21 回大会講演要旨)
- 16 キチマダニの人体寄生例
- マダニ科とヒメダニ科ダニの吸血時における塩素平衡
- イエバエ幼虫の発育に及ぼす密度効果
- 80 小型ピロプラズマ病に関する研究 : II. 赤外型原虫を想定した予防治療試験
- フタトゲチマダニの有性及び処女生殖系統(第 13 回大会講演要旨)
- 187 小型ピロプラズマ病に関する研究 :I.摘脾牛についての感染試
- マダニ類に対する殺虫剤の効果 (第 4 報) : スクリーニング試験(第 11 回大会講演要旨)
- 28 アメリカ腐蛆病の研究III : 治療試験(昭和33年度日本農学会大会分科会)
- マダニ類に対する殺虫剤の効果 : II.体重減少率と産卵に及ぼす影響
- マダニ類に対する殺虫剤の効果 : I.発育阻害量と吸血に伴なう抵抗性の変化
- 123. アメリカ腐蛆病の研究 : (第2報) 人工的感染実験(昭和31年度日本農学会大会専門部会)
- 東京都下小平町におけるヌカカの種類, 季節的消長及びその寄生線虫類について
- 畜舍に飛来するヌカカの種類と発生状態(第 7 回大会講演要旨)
- 78. マダニ類に対する殺虫劑の効果 第2報 : 體重喪失と産卵に及ぼす影響(昭和29年日本農學會大會分科会講演要旨)
- 60. マダニ類の生理生態學的研究(第1報) : ウシオマダニの吸血過程について(昭和28年日本農學會大會分科會)
- 中間宿主および終宿主におけるフィラリア感染数の分布に関する研究(第 20 回大会講演要旨)
- 実験的宿主家兎によるオウシマダニの簡易飼育法とダニ各期における諸観察 (第 18 回大会講演要旨)
- 95 鶏舎内ヌカカの時間活動消長(昭和38年度日本農学会大会分科会)
- 159. 血液担鉄細胞検出法に於けるメタノール固定法及フオルマリン固定法の比較
- 67. 所謂腰麻痺の寄生虫説の再確認について
- 25. 牛小型ピロプラズマの中間宿主について (第32回日本獸医学会記事)
- 鶏吸血性ヌカカに対する忌避剤の野外試験
- 小型ピロプラズマを媒介するダニについて
- トロポヒン「タケダ」錠による牛の小型ピロプラズマ病の治療効果
- 脳炎病毒人工感染豚に於ける血液変化
- 馬日本脳炎の血液学的変化に就て〔2〕日本脳炎人工感染馬の血液所見
- 15 宿主とマダニの相互作用 : 2. フタトゲチマダニ吸血による家兎の免疫応答
- 32 宿主とマダニの相互作用 : 1. マダニの吸血に及ぼす家兎の免疫反応
- 65 遠心管内遊出による牛肺虫子虫の検査法について
- 117 豚の内寄生虫に対するTetramisoleの応用 : II. 豚に対する毒性,致死量について
- 116 豚の内寄生虫に対するTetramisoleの応用 : I. 駆虫効力について
- 73 Tetramisoleによる豚肺虫駆虫試験 (第62回日本獣医学会記事)
- 146 放牧牛に多発する線虫に関する研究 : V. 感染子虫の同定と実態調査 (第61回日本獣医学会記事)
- 142 豚肺虫の感染系路に関する実験的研究 : II. ミミズから遊離した感染子虫の抵抗性 (第61回日本獣医学会記事)
- 94 豚肺虫の感染経路に関する実験研究 : I. ミミズEIsenia foelidaからの感染仔虫の排泄について (第60回日本獣医学会記事)
- 114 放牧牛に多発する線虫に関する研究 : IV. 寄生性胃腸炎をおこす種類の同定とその寄生 (第59回日本獣医学会記事)
- 204 放牧牛の線虫病に関する研究 : II.2,3の放牧地における牛寄生線虫の調査成績について
- 3 家畜の肺虫駆虫薬に関する研究 : I. おもに〓化合物による豚肺虫駆虫効力の基礎試験
- 100 放牧牛に多発する線虫に関する研究 : I. クーペリア属の寄生虫
- 76 肝蛭症の予防防遏に関する研究 : II. Plagiorchis murisの発育史について
- 75 肝蛭駆虫薬に関する研究 : V. 新合成化合物、Bis-(2-hydroxy-3,5-dichlorodiphenyl) sulfideによる肝蛭駆虫試験
- 70 肝蛭駆虫薬に関する研究 : IV. Diphenyl sulfide化合物による肝蛭駆虫試験、特にBis(2-hydroxy-3-nitro-5-chlorophenyl) sulfideの駆虫効果
- 69 肝蛭症の治療防遏に関する研究 : 肝蛭濃染地域のヒメモノアラガイのLepoderma muris濃感染について
- 192 実験感染家兎における肝蛭の中枢神経内迷入について
- 191 Fasciola属の分類に関する研究 :特に邦産肝蛭の種類について
- 76. 夏癬に関する研究 : IX. いわゆる長毛型夏癬について (第45回日本獣医学会記事)
- 吸血昆虫による馬のアレルギー性皮膚炎について(第 9 回大会講演要旨)
- 夏癬に関する研究 : VIII 吸血昆虫との関係について(第 8 回大会講演要旨)
- ヌカカと蚊の改良人工的吸血装置
- ヒメダニ科 (Argasidae) ダニの吸血と塩素イオン均衡(第 21 回大会講演要旨)
- マダニにおける唾液分泌とイオン・水分調節(第 20 回大会講演要旨)
- オウシマダニに対するガンマー線と化学不妊剤の効果
- ヒゲナガチマダニとイスカチマダニの生活史と吸血過程 (第 18 回大会講演要旨)
- ニワトリヌカカ (Culicoides arakawae) の実験室内飼育法について (第 18 回大会講演要旨)
- オウシマダニに対する化学不妊剤の効果(第 17 回大会講演要旨)
- ヌカカ・蚊に対する黒色光の誘引性
- 衛生検査法としての有機溶媒浮遊法(第 21 回大会講演要旨)
- 傾斜地の水田における蚊幼虫と天敵の分布状態(第 21 回大会講演要旨)