埼玉県における蚊の調査研究 : 2. 長瀞付近の川岸ロツクプールに発生するハトリヤブカ幼虫の季節消長
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1.1966年1月より'68年2月にわたり, 埼玉県秩父郡野上町長瀞付近の川岸ロックプールに発生する蚊, 特にハトリヤブカ幼虫の発生状況について調査した.2.期間中の計50回の調査で, 3属10種, 計53, 148個体の幼虫・蛹が採集された.このうちAe. hatoriiが最も多く(約84.7%), 次がAe. japonicus(約9.7%)で, この2種はほぼ年間を通じて採集され, Ae. hatoriiが優占種であった.3.Ae. hatoriiは7月から9月にかけて顕著な発生の山が見られたが, Ae. japonicusは夏期にはほとんど採集されず, むしろ春先に多く採集された.4.Ae. hatorii, Ae. japonicusが, 卵および成熟幼虫で越冬することが観察された.5.Ae. japonicusは日当りの良いプールからはごく少数しか採集されなかつた.
- 1969-03-31
著者
関連論文
- 埼玉県における蚊の調査研究 : 2. 長瀞付近の川岸ロツクプールに発生するハトリヤブカ幼虫の季節消長
- 長瀞付近の川岸ロックプールに発生する蚊, とくにハトリヤブカ Aedes Finlaya hatorii Yamada の研究(第 20 回大会講演要旨)
- ハトリヤブカ幼虫の発育におよぼす環境条件の影響 (第 1 報)(第 21 回大会講演要旨)
- 粒剤による便池のハエ幼虫駆除実験
- 18 大宮市における 3 ヵ年間の蚊の季節消長
- ハトリヤブカの強制交尾について(第 22 回大会講演要旨)
- 埼玉県における蚊の調査研究 : 1. ライトトラプによる成虫の季節的消長の観察