ハエに忌避されるにおい
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概要
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水産物にたかるハエの数を少なくする方法として, ハエに忌避されるにおいを有する物質について検討し, 以下に示す結果をえた.1. 食品添加香料を併置した魚肉にたかるハエの数は併置された香料の種類によつて異なるが, アニス油, セロリ, 丁字の場合には, その数は無併置のものよりもかなり少なかつた.併置量はアニス油の場合, 肉の1%でもきわめて有効であつた.本実験はハエ誘引力の強い鮮度低下肉に忌避物を併置したので, 鮮度のよい肉に忌避物を混合する実際の場合には, より低濃度でも有効であろう.2. ぎ酸, カプロン酸, テレピン油を併置した魚肉にたかるハエの数は, 無併置の魚肉よりはるかに少なかつた.3. 各種昆虫忌避剤を魚肉に併置しても, たかるハエの数は無併置のものと大差なかつたが, シトロネラ油, MGK 326, ヂブチルフタレートはやや効果があつた.
- 1962-11-30
著者
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