新潟県産のアブの 1 新種
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概要
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新潟県方面の水田において発生する「水田アブ幼虫刺咬症」については既に報告した.ひきつづき著者は本症の原因幼虫を検索する目的で, 広く水田泥中及びその他の土中からアブ幼虫を採集し, 実験室内で個別飼育して羽化させることに勉めて来た.かくて現在までに8種の成虫を得, それらの中の未記録の幼虫5種, 蛹7種についても記載した.これらの幼虫の中で, 新潟県中頸城郡妙高高原町燕温泉の露天風呂排湯溝の土中から採集したものを飼育して得た成虫は新種であることが判明したので, ここに報告する.なお本種の幼虫, 蛹の形態については既にTabanus sp. 1として報告した.本文を発表するに当り, 種々御教示を賜つた高橋弘博士に深く感謝の意を表する.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1960-08-31
著者
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