京都府のツツガムシ相と恙虫病
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
From January 1984 to March 1996,1,060 small wild mammals were captured in 80 selected survey sites in Kyoto Prefecture. A total of 115,092 trombiculid mites which belonged to 7 genera and 21 species were recovered from these mammals. By analyzing the results of isolation of Orientia tsutsugamushi and the distribution pattern of trombiculids, we concluded that Leptotrombidium pallidum was the only vector mite of Tsutsugamushi disease endemic in the Nodagawa River basin of Kyoto Prefecture. Mammals captured from several sites in the Nodagawa River basin were more heavily infested with L. pallidum larvae than those at other sites in Kyoto Prefecture. Seasonal emergence pattern of L. pallidum on small mammals in the Nodagawa River basin showed two peaks, one in late autumn and the other in spring, but its activity was not the same on different species of the host rodents. Nevertheless, as activities of vector mites on hosts are more evident in late autumn than in spring, the seasonal incidence of Tsutsugamushi disease in Kyoto Prefecture is most likely from late spring to early summer. It is considered that the preferance of vector mites for hosts influenced the number of cases or seasonal incidence of Tsutsugamushi disease.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1997-06-15
著者
-
中嶋 智子
京都府保環研
-
中嶋 智子
京都府保健環境研
-
中島 智子
埼玉医科大学
-
上田 彬博
京都府保健環境研究所水質課
-
山川 和彦
京都府保健環境研究所
-
上田 彬博
京都府保健環境研究所環境衛生課
-
足立 雅彦
京都府保健環境研究所環境衛生課
-
森本 芳弘
京都府保健環境研究所環境衛生課
-
岡嶋 伸親
京都府保健環境研究所環境衛生課
-
〓奈 順子
京都府保健環境研究所環境衛生課
-
松野 喜六
京都府保健環境研究所環境衛生課
-
降井 佐太郎
京都府保健環境研究所環境衛生課
-
上田 彬博
京都府保健環境研
-
中島 智子
京都府保環研
-
中嶋 智子
京都府保健環境研究所
-
足立 雅彦
京都府保健環境研究所
-
松野 喜六
京都府保健環境研究所環境衛生課:(現)京都府立大学文学部産業福祉学講座
-
降井 佐太郎
京都府保健環境研究所
関連論文
- 3 最近の衛生動物の同定・相談件数の状況について(第64回日本衛生動物学会西日本支部大会講演要旨)
- B18 アラトツツガムシからのツツガムシ病リケッチアの検出と生活史
- 都市河川水の水温に及ぼす下水処理場放流水の影響
- 33. 京都府における大気粉塵中ペルフルオロオクタン酸(PFOA)とペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の粒子径分布と経気曝露の推定(第45回近畿産業衛生学会, 地方会・研究会記録)
- 51 家畜ふん尿乾燥場に発生するミズアブ科昆虫
- B15 京都府岩滝町に分布するツツガムシの Orientia tsutsugamushi 保有状況の調査
- 京都府のツツガムシ相と恙虫病
- 京都府の酸性雨調査
- 13 恙虫病患者発生地におけるツツガムシ病リケッチア陽性ツツガムシの地表面の分布構造とその年次変動(1997-2001)
- B15 恙虫病病患者発生地における infective spot の存在と、その年次変動
- EB10 京都府岩滝町における恙虫病媒介種
- 1F1445 全国酸性雨調査 (42) : 三宅島噴火の影響
- 19 大阪府下一病室で大発生をみたトコジラミと走査電顕像について
- 4 大阪府下の一病院において大発生をみたトコジラミについて
- A-36 中・北日本におけるハタネズミ亜科および食虫類からのボレリア分離
- 2F1100 メガボアカラムを利用した環境大気捕集法(1)
- 15 乳幼児アトピー教室受講者の室内塵性ダニ類の調査
- 京都府保健環境研究所で1990年4月から2000年3月に実施した衛生動物等の同定検査
- 7 小型哺乳動物の外部寄生虫
- 5 京都府におけるつつが虫病に関する研究 (5)
- 4 京都府におけるつつが虫病に関する研究 (4)
- 11 京都府におけるつつが虫病に関する研究 (3)
- 9 京都府におけるつつが虫病に関する研究 (2)
- 15 都市河川におけるトビケラの異常発生とその消長
- 10 京都府における恙虫病の疫学的研究
- 関西地方におけるフユイエノミバエ(新称)による冬期の家屋内大量侵入被害(双翅目, ノミバエ科)
- B36 フユイエノミバエ (新称) による冬期家屋内への大量侵入
- 1B1015 2003 年春季関西地区における大気汚染の立体分布観測 : (3) ガス状・粒子状物質の経時変化および微小粒子の粒径分布連続観測
- 日本の気候区別空間線量率の年間最大値の月別出現頻度
- 16 血液ろ紙を用いた野鼠の恙虫病リケッチア抗体調査
- 15 京都府の恙虫病について
- B08 血液ろ紙を用いた野鼠の紅斑熱群リケッチアに対する間接蛍光抗体法による抗体価調査
- B31 フトゲツツガムシ L. pallidum が媒介する恙虫病についての考察
- 京都府野田川下流域における野鼠寄生ツツガムシ種の季節消長
- 18 京都府におけるヤマトマダニ : I. ovatus Neumann の発生消長について
- 10 京都府における野生動物寄生マダニ類の調査
- 1D1545 全国酸性雨調査(38) : 三宅島噴火の影響
- 全国の酸性雨に及ぼす三宅島の影響(三宅島噴火の現状とその影響)
- 企画情報組織に関するアンケート調査結果についての一考察
- 日本環境動物昆虫学会 : 創立10周年記念年次大会印象記(2)
- 三宅島噴火に伴う大気への影響 : 東海・近畿・北陸地域の硫黄酸化物高濃度事例と酸性雨