チャバネゴキブリ成虫に対する紫外線の致死効果 : 1. 紫外線照射方法による致死効果の違い
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概要
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5種の紫外線照射方法(連続曝露, 紫外線と可視光線あるいは暗条件との30分間隔交互曝露, 1日あたり30分間の紫外線連続および1分間隔の間欠曝露)により, チャバネゴキブリ成虫に対する紫外線の致死効果を調べた。連続紫外線曝露と2種の30分間隔の間欠曝露法の間には致死効果に有意な差は見いだされず, 紫外線の致死効果は光処理や暗処理によっても低下することなく累積するものとみなされた。1日あたり30分間の連続, および間欠曝露では, 紫外線による致死効果が累積線量以上に増大した。30分間紫外線に曝露したのち, 強い可視光線を照射し, 死亡率の変化を観察したところ, 可視光線の照射時間が増すにつれ死亡率が増加し, 光回復機構が働かないことを示した。これらの結果は従来から報告された紫外線の作用機構と異なることを示唆するとともに, 紫外線によるチャバネゴキブリ防除の可能性を再確認させた。
- 1992-09-15
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