高知県におけるコガタアカイエカの発生動態の特性と日本脳炎流行との関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Mosquitoes were collected by light traps at a pigstay near paddy fields in Kochi, Japan, during 9 years from 1966 to 1974 and 8 years from 1982 to 1989. Major species were Culex tritaeniorhynchus (77.6%), Anopheles sinensis (7.0%) and Cx. pipiens pallens (15.4%) in 1966. However, the population size was gradually reduced especially in latter two species in recent 1980s. Cx. tritaeniorhynchus was caught through the end of March to mid-October, and it showed a peak of occurrence in June and July in 1966 and subsequent several years. Six larval generations were estimated in a year. A high degree of correlation was observed between the number of Cx. tritaeniorhynchus collected from May to September during 1966 and 1973 and the total area of rice fields or the proportion of two-crop fields in Kacho Plain in this period. There was, also, a high correlation coefficient (r=0.949) between the number of vector mosquitoes collected and the number of Japanese encephalitis patients in Kochi Prefecture during the same period. The number of vector mosquitoes caught by light traps decreased abruptly from the end of August even when the temperature is around 25℃. This phenomenon was partly explained from the results of laboratory experiments in which phototaxis and blood feeding behavior of adult females were suppressed when the larvae were bred under day length of 10hr or less at 20 or 25℃. The vector mosquito was not found in caves and other places in Kochi Prefecture throughout the winter surveys. Japanese encephalitis virus was not isolated from three other species than Cx. tritaeniorhynchus collected in winter.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1990-09-15
著者
関連論文
- 25 高知市の住宅および旅館などにおける室内塵性ダニ類の種類相と季節的消長について
- 13 室戸地方におけるマダニの季節的消長と紅斑熱リケッチア保有状況の検討
- 59 高知県下のマムシ生息状況と被咬傷患者の実態調査
- 84 室戸市における各種動物の紅斑熱リケッチア抗体保有状況と野鼠寄生ダニの採集状況
- E19 新規顆粒状ペイト剤によるイエヒメアリの防除(毒物学・殺虫剤)
- 40 異なる環境条件で飼育したイエバエの esterase 活性値の変動について
- 724. 松くい虫防除のための空中散布に関する基礎調査 III : こん虫群集の受けた影響 : ライトトラップによる調査結果(第76回日本林学会大会講演要旨)
- 15 異なる水質にみられるセスジユスリカ幼虫の血鰓型と成虫形態の変異について
- ピリダフェンチオンの数種衛生害虫に対する基礎効力試験
- 31 チカイエカの遺伝生化学的研究 : 殺虫剤感受性とエステラーゼ活性について
- 12 薄層寒天電気泳動法によるアカイエカとチカイエカの esterase isozyme の遺伝生化学的研究
- 11 薄層寒天電気泳動法によるゴキブリ類の esterase isozyme の遺伝生化学的研究
- 10 ヒトスジシマカ雄の交尾習性に関する一考察
- 138 ミカンハダニの生態学的研究(昭和40年度日本農学会大会分科会)
- 137 ミカンハダニの季節消長について(昭和40年度日本農学会大会分科会)
- 62 新規顆粒状ベイト剤「アリの巣コロリ」のイエヒメアリに対する防除効果
- 61 数種アリ類に対する新規顆粒状ベイト剤「アリの巣コロリ」の防除効果
- A17 ベイト製剤中のホウ酸含量とゴキブリに対する効力
- 高知県下のビニールハウスに大発生したイエバエについて(第 23 回大会講演要旨)
- 12 イエバエの発生が加熱した発酵有機質肥料の培地で抑制される要因について
- 6 イエバエの産卵および幼虫の成育におけるスクロース, ペプトンの及ぼす影響について
- 高知の施設園芸地帯で発生するイエバエの防除
- 6 高知のビニールハウスから発生するイエバエの現状と防除の再検討
- 1.南国市南部海岸地域におけるビニールハウスのハエ公害の歴史的概要(園芸施設に発生するイエバエの防除の歴史的概観と将来)
- 2.ハエヤドリコガネコバチを利用したイエバエの防除について(園芸施設に発生するイエバエの防除の歴史的概観と将来)
- 3.イエバエ防除を目的とした有機肥料の加工方法の研究(園芸施設に発生するイエバエの防除の歴史的概観と将来)
- 5.高知市南部海岸地域の施設園芸から発生するイエバエの防除対策 : 特に耕種的防除の現状と今後の方向性について(園芸施設に発生するイエバエの防除の歴史的概観と将来)
- 20 高知県海浜地帯の園芸用ビニールハウス内に発生するイエバエの防除
- アンケートによる蚊刺アレルギー患者の実態調査
- 69 蚊刺アレルギー患者についてのアンケート調査
- A-02 高知県におけるコガタアカイエカの発生動態と近年の日本脳炎流行(コガタアカイエカと日本脳炎)
- 22 A. albopictus の交尾習性について
- 57 殺虫剤抵抗性の遺伝生化学的研究 : 有機リン剤抵抗性イエバエの estarase 活性について 2.
- 35 NK-8116 のユスリカに対する効力について
- 13 自動車廃油と殺虫剤散布による鶏糞ガス (NH_3-N) ならびにハエ幼虫発生抑制試験に関する研究
- B21 高知市における室内塵ダニ類の季節的消長について II
- 11 高知市の病院でのハエ蛆症の 1 例
- 227 高知市における室内塵ダニ類の季節的消長 (II)
- 10 オオキモンノミバエの室内試験における幼虫期の体長・体幅の成長
- B-9 高知市における室内塵ダニ類の季節的消長について
- 12 チャバネゴキブリの硼酸食毒剤による殺虫効力試験 : 特に密度と空間の広さを変えた場合
- 34 高知市の市街地に発生するハエ類
- 10 硼酸入り誘餌剤によるアリ類の野外防除試験
- 30 ユスリカ幼虫の血鰓型変異と唾液腺染色体像
- 21 高知県においてサウンドトラップとライトトラップにより採集したコガタイエカの生態学的および形態学的調査
- コガタアカイエカの翅長に及ぼす温度と幼虫密度の影響
- 高知県におけるコガタアカイエカの発生動態の特性と日本脳炎流行との関係
- 19 ケナガコナダニの Taxis に関する研究
- 109 高知市で採集されたイエヒメアリ Monomorium pharaonis の羽アリについて
- 96 ヒメイエバエの形態および生態学的研究
- 60 新殺虫剤 HYDRAMETHYLNON について
- 15 殺虫剤抵抗性の遺伝生化学的研究 : 有機リン剤抵抗性イエバエの esterase 活性について
- 15 イエバエの産卵習性の検討
- 34 シロマジンのヒメイエバエ幼虫に対する殺虫効果および野外(鶏舎)における防虫効果
- 45 セスジユスリカの電気泳動法によるヘモダロビン多型と異なる水質における血鰓型変異の関係
- 2 ユスリカの唾腺染色体非染色による観察法の一考案
- 60 高知県下の洞くつ内越冬蚊について
- 8 高知市の住宅内に新たに分布がみられたイエヒメアリ (Monomorium pharaonis L.) について
- 25 高知県海浜ビニールハウス地帯のモデル地区設定によるハエ類の防除試験について
- 4 ハエとりリボンのイエバエに対する捕獲効果について
- 19 高知県のコガタアカイエカの季節的消長について : 特に気象と耕作状況との関連について
- 7 高知県におけるコガタアカイエカの近年における季節的消長と翅長の変異について
- 723. 松くい虫防除のための空中散布に関する基礎調査 II : 落下動物群集の構造解析(第76回日本林学会大会講演要旨)
- 30 Chironomus yoshimatsui の血鰓 blood gill の変異について : 特に発育期と卵塊別変異
- 93 高知市のある民家に於けるチャバネゴキブリの個体郡動態の解析
- 59 イエバエの発生に及ぼすアメリカミズアブ Hermetia illucens L. (Stratiomyidae, Diptera) 幼虫の影響について
- 12 イエバエ総合防除のための基礎資料 : 特に温度・湿度・土壌の深さについて
- 17 殺虫剤に異なる感受性を持つイエバエコロニーについての生態学的研究
- 11 チカイエカの esterase 活性について
- 70 チカイエカの遺伝生化学的研究その 2 : 殺虫剤感受性とエステラーゼ活性について
- 22 ケナガコナダニの生理・生態学的研究
- 43 室内塵中ダニの高知市における実態調査と生態学特性について
- 11 園芸用ビニール・ハウス内に発生するイエバエ防除へのアプローチ
- 12 高知県南国市ハウス園芸地帯におけるイエバエ類の推移について
- ライトトラップにより採集した昆虫相の解析(第 23 回大会講演要旨)
- 高知県におけるチョウバエ類について 2, 3 の観察(第 22 回大会講演要旨)
- 71 高知県海浜地帯のハエ類に対する DDVP 樹脂蒸散剤使用による駆除実験
- 高知県におけるコガタアカイエカ群の動態と形態について(第 22 回大会講演要旨)
- クロバエ類の活動消長と環境条件(第 17 回大会講演要旨)
- 19 電撃式殺虫器のハエに対する効果について(予報)
- 20 ピレスロイド系殺虫剤のゴキブリに対する効果について
- 14 高知縣下におけるイエバエの殺虫剤抵抗性に関する研究 (2)
- 27 チャバネゴキブリの野外試験における殺虫効果の再検討
- 14 高知市の病院, 人家, 商店などにみられるゴキブリの殺虫剤感受性について
- 87 高知市の住宅内に新たに分布がみられたイエヒメアリ (Monorium pharaonis L.) について : 特に殺虫剤感受性と嗜好性の検討
- 9 センチニクバエの口腔内ハエ蛆症の 1 例について
- 11 Aedes albopictus の吸血習性について
- 16 薄層寒天電気泳動法による A. albopictus の esterase-isozyme の遺伝生化学的研究その 5
- 2 高知市における A. albopictus の野外調査
- 6 ヒトスジシマカの発生に及ぼす温度と幼虫密度の影響について
- 39 薄層寒天電気泳動法による A. albopictus の esterase isozyme の遺伝生化学的研究その 4
- 38 薄層寒天電気泳動法による A. albopictus の esterase isozyme の遺伝生化学的研究その 3
- 5 蚊類成虫の電気泳動法による種の同定
- 6 薄層寒天電気泳動法によるヒトスジシマカの esterase isozyme の遺伝生化学的研究
- 高知県の西南地域と高知市におけるコガタアカイエカの季節的消長と日本脳炎患者発生状況