フィジー国の河口デルタ地帯における Aedes polynesiensis 幼虫発生源としてのカニ穴, 樹洞, ヤシ殻の役割
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概要
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フィジー国の河口デルタで, Aedes polynesiensisの幼虫発生源を調査したところ, カニ穴の一定面積あたり穴数が, 同じ面積あたりに発見される樹洞やヤシ殻に比べて顕著に多いうえ, 時期を問わず滞水している傾向を認めた。これは恒常的かつ多量な同種の発生に帰結するので, ここではカニ穴がAe. polynesiensisの最も主要な発生源と考えられる。成虫襲来密度の低い乾期には, 樹洞とヤシ殻の干上がりも多かった。樹洞とヤシ殻は, 降雨が頻繁なときに発生増幅機能を発揮する二次的発生源であろう。
- 1988-06-15
著者
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Narayan D
Vector Control Unit Ministry Of Health Suva Fuj
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高木 正洋
国立予防衛生研究所衛生昆虫部
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NARAYAN Deo
Vector Research Unit, Ministry of Health
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