Clinoidal meningiomaの手術 : 腫瘍のcompartment formationに基づくsupraorbital, artery-oriented surgery(第24回日本脳神経外科コングレス「難しい脳腫瘍手術への挑戦」発表演題)
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概要
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Clinoidal meningiomaは腫瘍の増大とともにWillis動脈輪の上下に伸展する.Willis動脈輪の下方に伸展する様式は内頸動脈の内側で視神経と前大脳動脈水平部が形成する窓を通る場合(medial-type)と,内頸動脈の外側でこの動脈とテント切痕が形成する窓を通る場合(lateral-type)とがある.いずれの場合も腫瘍はWillis動脈輪とその穿通枝,テント切痕,視神経,視束などによっていくつかのcomoartmentに分かれる.Medial-typeのcompartment formationの方がより複雑であるSupraorbital approachによって内頸動脈を頭蓋底で硬膜外に確保し,栄養血管を遮断し脳血管を追跡しつつ各compartmentを切除する方法(supraorbital, artery-oriented compartmental resection)は, clinoidalmeningiomaをより安全に手術する方法である.腫瘍の脳血管外膜への浸潤(adventitial infiltration)は大変困難な病態であるが,このような症例においてさえも前述の手術法は血管損傷の危険を最小限に抑えることができる.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2004-11-20
著者
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