テント部髄膜腫摘出後に消失した硬膜動静脈瘻の2例
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概要
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硬膜動静脈瘻の発生機序に関してはいまだ多くの議論があるが,最近では後天性説を支持する報告が散見される.また,後天性硬膜動静脈瘻の発生機序に関しても諸説が述べられているが,その消失機序を詳細に論じている文献は少ない.今回われわれは,テント部髄膜腫摘出後に消失した横・S状静脈洞硬膜動静脈瘻の2例を経験し,腫瘍に併発した後天性硬膜動静脈瘻を取り巻く血管構築が後天性硬膜動静脈瘻の消失に関与しているものと推察した.しかし,術前からその構築を把握することは困難であり,この推察を裏付けるためには画像診断を含め今後の症例の積み重ねが必要であると思われた.
- 2011-04-20
著者
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宮原 宏輔
国立病院機構横浜医療センター 脳神経外科
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郭 樟吾
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター脳神経外科
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宮原 宏輔
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター脳神経外科
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市川 輝夫
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター脳神経外科
-
向原 茂雄
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター脳神経外科
-
岡田 富
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター脳神経外科
-
藤津 和彦
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター脳神経外科
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瓜生 康浩
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター脳神経外科
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蔦木 明美
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター脳神経外科
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市川 輝夫
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター 脳神経外科
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藤津 和彦
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター 脳神経外科
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宮原 宏輔
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター 脳神経外科
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岡田 富
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター 脳神経外科
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郭 樟吾
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター 脳神経外科
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