症候性総頸動脈閉塞症の2症例
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概要
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急性期および慢性期の症候性総頸動脈閉塞症の症例を経験した.症例1は63歳, 女性.主訴は右視力低下.右総頸動脈分岐部直後に閉塞を認め, 脳血流量低下に起因した眼虚血症候群と考えられた.慢性期に右撓骨動脈をgraftに用いた総頸動脈と中大脳動脈間のバイパス術を施行し, 症状の改善を得た.症例2は42歳, 女性.失語, 右麻痺で発症.左総頸動脈は大動脈分岐部で閉塞していた.急性期血行再建術は困難と判断し, 保存的加療を選択したが, 症状の増悪とともに梗塞巣の拡大を認めた.総頸動脈閉塞症急性期では, 病態に応じた術式の選択が可能である慢性期とは異なり, 血行再開までの時間や手術侵襲などから外科治療の適応が難しく, 簡便な術式の検討が必要である.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2005-05-20
著者
-
原口 浩一
市立函館病院脳神経外科
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丹羽 潤
市立函館病院脳神経外科
-
橋本 祐治
市立函館病院脳神経外科
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金 相年
市立函館病院脳神経外科
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丹羽 潤
函館市立函館病院 脳神経外科
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丹羽 潤
市立函館病院中央検査部脳神経外科
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