遺伝子診断と治療の倫理
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概要
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日本において,医の倫理が重視されるようになったのは,1980年代の終わりごろからであり,遺伝子研究については,さらに遅れて,政府から研究のための指針が示されたのは2001年であった.それは国際的な医の倫理の重視の動きによるとともに,移植や遺伝子操作などの医療技術の進歩によって,従来の医学の概念では判断できない問題が生じてきたことにもよる.日本政府の指針は,それ以前に公表されている国際的な指針(ガイドライン)等と比較すると,かなり本質的な違いがみられるが,日本の実情に合った指針が望ましい.今日のような情報化社会では,専門家だけでなく,一般市民にも理解が得られる倫理観が医療の世界に求められることを,医学研究者や医療従事者は認識しなければならない.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2003-03-20
著者
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