多房性でosteolyticな画像所見を呈したintraosseous meningiomaの1例
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概要
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69歳,女性のintraosseous meningioma症例を経験した.左頭頂部に4cm径の可動性のない無痛性の腫瘤を認め,頭皮には外見上異常はなかった.頭蓋単純写真で左頭頂部に多房性の骨透亮像を認めた.CT上腫瘍は板間層内にあり,内板および外板は不規則に菲薄化していた.MRIではGd併用下T1強調画像にて不均一に造影され,dural tail signもみられた.脳血管撮影にて中硬膜動脈や浅側頭動脈から腫瘍の濃染像を認め,手術に先立ち塞栓術を施行した.隣接した硬膜に腫瘍の浸潤を認めたためこれも除去した.病理組織学的所見はmeningothellomatous meningiomaであり,硬膜へは全層にわたり細胞浸潤が認められた.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2004-08-20
著者
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