遠位前大脳動脈瘤破裂により脳梁幹の大部分に脳梁線維断裂が生じた症例
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概要
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われわれは遠位前大脳動脈瘤破裂により脳梁幹の大部分, 前4/5の線維断裂を生じた稀な症例を経験し, MRI, SPECT, 脳高次機能検査にて経時的に観察したので報告する.症例は65歳, 女性で, 意識障害, 右片麻痺を主訴に搬送され, WFNS grade IVでクリッピング術を行った.発症6ヵ月後で多くの神経症状、脳高次機能障害の改善を認めたが, 作話傾向, 記銘力, 注意力, 見当識障害, 右から左への感覚情報伝達障害, そして左手での運動開始困難が種々の程度で残存した.直接的な障害を受けた脳梁ならびに脳梁周囲の深部白質線維の器質的変化はMRI画像が捉え, 脳血流検査では臨床経過に相関した明らかな脳血流改善を認めた.
- 2000-12-20
著者
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