経上顎洞アプローチで整復, 再建術を行ったblowout fracture : ePTFEシートを用いた方法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
サッカーの試合中に受傷し, 複視を呈した14歳, 男子の眼窩底blowout fractureに対して, 受傷後15日目に, 経上顎洞アプローチによる整復, 再建術を行った, 眼窩底の再建には, expanded polytetrafluoro ethylene(ePTTE)シートを1枚は眼窩内に置き, もう1枚は上顎洞内から貼り付け, 2枚のシートの間には骨折片を砕いたものを挟み込む方法をとり, 好結果が得られた.手術適応については依然議論の多いblowout fractureであるが, 2週間の内科療法および外眼筋牽引の無効例に対しては, 積極的に整復, 再建を行うべきであると考えられる.術式は, 個別の症例の特異性を考慮して選択すべきであろう.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1998-09-20
著者
関連論文
- 頚椎変性疾患に対する頚椎前方プレート固定術
- 頸椎多椎間障害に対するinstrumentationを併用した前方アプローチ
- 経上顎洞アプローチで整復, 再建術を行ったblowout fracture : ePTFEシートを用いた方法