Three-dimensional CT angiographyが有用であったpersistent primitive hypoglossal arteryの1例
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概要
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脳梗塞で発症した62歳の男性, 脳血管造影で, 左内頸動脈から分岐し, 脳底動脈へと連なる異常血管を認めた.対側の椎骨動脈は低形成であった.three-dimensional CT angiography(3D-CTA)を行ったところ, その異常血管は舌下神経管を貫いて後頭蓋窩へ入っていることから, persistent primitive hypoglossal artery(PPHA)と診断した.3D-CTAは任意の方向からの立体的な観察が可能であり, 空間分解能が高い.そのため, 骨と血管との相互の関係といった解剖学的な位置関係を把握するのが容易である.本症例においては, 舌下神経管を貫くことが明確に示され, PPHAの診断に有用であった.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1998-02-20
著者
-
高畠 靖志
福井県済生会病院 脳神経外科
-
土屋 良武
福井県済生会病院脳外科
-
宇野 英一
福井県済生会病院脳外科
-
金子 拓郎
福井県立病院脳神経外科
-
高畠 靖志
福井県済生会病院脳神経センター脳神経外科
-
若松 弘一
福井県済生会病院脳神経外科
-
宇野 英一
福井県済生会病院脳神経センター脳神経外科
-
宇野 英一
福井県済生会病院
-
土屋 良武
福井県済生会病院脳神経センター脳神経外科
-
岡田 由恵
福井県済生会病院脳神経外科
-
金子 拓郎
福井県済生会病院脳神経外科
-
若松 弘一
福井県済生会病院脳神経センター脳神経外科
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