MRIを用いた脳健診の経過
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概要
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目的:無自覚の脳の器質的疾患の早期発見を行い,その発症を予防するため,集団健康診断の一環として頭部MRI,MR angiography(MRA)を施行した.方法:対象は自衛隊舞鶴警備区在住の防衛庁職員で,年齢が40歳時,定年退職前時,脳血管障害に対する危険因子保持者に施行した.施行総数は583名.結果:無症候性脳梗塞26名,脳動脈瘤6名,下垂体腫瘍2名が発見され,梗塞には保存的療法を行い,現時点では症候性となっていない.また動脈瘤,腫瘍には手術を施行,全員職場復帰を果たした.結論:集団健康診断の一環として頭部MRIを導入することは,脳の器質的疾患の早期発見ができ,適切な指導,治療を行うことにより症候性となる確率を低下させる可能性があり,健康管理の一助として,また脳の器質的疾患の疫学の解明にも繋がり,有用と考えられる.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1996-09-20
著者
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柳川 洋一
自衛隊佐世保病院
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牧山 隆雄
海上幕僚監部
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平田 文彦
自衛隊舞鶴病院脳神経外科
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後藤 正幸
自衛隊舞鶴病院脳神経外科
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藤田 一之
自衛隊舞鶴病院脳神経外科
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石川 純一郎
舞鶴市民病院脳神経外科
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石川 純一郎
市立舞鶴市民病院脳神経外科
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柳川 洋一
防衛医科大学校 脳神経外科
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藤田 一之
自衛隊舞鶴病院内科
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