脳血管撮影中に extravasation をきたしたAVMの1例
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概要
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脳動静脈奇形(arteriovenous malformation,以下AVM)の血管撮影中にextravasationを認めることは非常に稀である.文献上の検索では3例を数えるのみであった.われわれの症例は,発症細2時間後に施行した血管撮影でextravasationを認めたが,術前の意識レベルが悪いにもかかわらず,AVM摘出術ならびに血腫除去術により,ごく軽度の片麻痺を残すだけで回復した.諸家の報告でも,たとえ術前の意識レベルが悪くとも手術により良好な予後が期待されるため,積極的に手術を行うことを勧めている.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1995-11-20
著者
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