Rhinocerebral mucormycosis による brain abscess
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概要
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37歳,男性.糖尿病が基礎疾患にあり,右顔面腫脹および右視力の低下を訴え入院.CT検査で副鼻腔内,眼窩内に等吸収域を呈し,鼻腔粘膜のbiopsyにてムコール菌症と診断された.経過中,神経学的所見およびCT検査より脳膿瘍が疑われた.全身状態不良のため局所麻酔下にドレナージ術を施行.術後CT所見および神経症状は改善し独歩退院した.現在1年10ヶ月を経過しているが,脳膿瘍の再発はみていない.脳型ムコール菌症は予後不良の疾患として知られているが,本症例はbiopsyにより早期診断され,的確な治療が開始された.退院後も有意義な自力生活を送っている.脳型ムコール菌症の治療は早期診断と早期治療が予後の改善に重要であると考え,文献的考察も加えて報告した.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1995-07-20
著者
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籾山 安弘
藤沢市民病院耳鼻咽喉科
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宮岡 誠
藤沢市民病院 脳神経外科
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籾山 安弘
藤沢市民病院脳神経外科
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菅野 秀宣
藤沢市民病院脳神経外科
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中野 英樹
藤沢市民病院脳神経外科
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板東 邦秋
藤沢市民病院脳神経外科
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板東 邦秋
藤沢市民病院 脳神経外科
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中野 英樹
藤沢市民病院 脳神経外科
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