Balloon occlusion test下での^<99m>Tc-HMPAOを用いたSPECTの有用性と問題点について
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概要
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血管内治療に際し,内頸動脈の血流を遮断する可能性のある内頸動脈領域病変17例に対し,balloon occlusion下で^<99m>Tc-HMPAO SPECTを施行し,その有用性,問題点とその対策について検討した.結論: (1)簡便かつ安全に遮断時の局所脳血流量(r-CBF)を把握でき,有用な方法といえる.(2)内頸動脈を永久遮断する場合には,術後全身血圧が低下する症例が存在するため,術前評価として予備能を知るうえでもSPECTを施行する際には人為的な低血圧負荷が有用と考えられた.(3)direct CCFの症例では,test時に痩孔を完全に塞ぐことができない症例が存在する.しかしその場合,痩孔より中枢側の閉塞ではStealのため,false positiveの所見が得られる可能性がある.(4)r-CBFの低下が既存する症例では,定性分析だけでは不十分である.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1995-03-20
著者
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岩渕 聡
飯塚病院脳血管内外科
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後藤 勝彌
飯塚病院 脳血管内外科
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緒方 登
飯塚病院脳神経病センター脳血管内外科
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後藤 勝彌
飯塚病院脳血管内外科
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武智 昭彦
飯塚病院脳血管内外科
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緒方 登
飯塚病院脳血管内外科
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