脳血管病変評価における3D-DSAの有用性
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概要
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three-dimensional digital subtraction angiography(3D-DSA)を使用し, 脳血管病変を評価した.3D-DSAを従来の2次元DSAと比較した場合, 1)大きさを正確に測定できる, 2)血管構築を3次元的に把握できる, 3)血管内腔を観察できるといった利点があり, また3D-CTAと比較した場合, 1)動脈の描出が末梢まで鮮明である, 2)静脈, 骨の情報に障害されない, 3)細い分岐動脈も描出することができるといった利点があった.3D-DSAの欠点としては, 骨の情報がないことであり, 脳底動脈瘤などの評価では3D-CTAを併用する必要があると思われた.3D-DSAは2次元DSAと3D-CTAの利点を合わせ有しており, 脳血管病変の評価と手術支援に大変有用である.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2001-09-20
著者
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