改良型脳べらの試作
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概要
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従来の平板状の脳べらに改良を加え,脳圧迫の際に脳神経や動静脈の損傷を予防しうる改良型脳べらを試作した.脳べらの一端をプレスすることによって丸みをもたせたものであり,使用方法は従来のものとまったく同様である.この改良型脳べらを用いると後頭蓋窩の手術で脳幹や小脳を圧排する際,脳べらの横滑りによる下部脳神経の損傷を防げる.また,皮質下に存在する腫瘍や血腫を摘出する時, corticotomyの部位を広げる際安定した円形の視野が展開し,両端がtearするのを予防できる.既存の脳べらを加工したためコストも廉価である.現在まで10例以上の手術にこの改良型脳べらを用い,きわめて良好な感触を得た.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1993-01-20
著者
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中村 恒夫
済生会神奈川県病院 脳神経外科
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中村 恒夫
済世会神奈川県病院脳神経外科
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原田 俊一
済生会神奈川県病院脳神経外科
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佐川 浩規
ユフ精密株式会社
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井上 洋
済生会神奈川県病院脳神経外科
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佐々木 光
済生会神奈川県病院脳神経外科
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佐川 浩規
ユフ精器株式会社
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