ヒト脳腫瘍におけるchloroethylnitrosourea 薬剤耐性の評価法 : Northern blot法によるO^6-methylguanine-DNA methyltransferase mRNA 発現量の定量
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概要
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4種のヒトグリオーマ培養細胞株SF188,SF126,SF763,U251において,コロニー形成試験およびNorthern blot法を用いてchloroethylnitrosourea系薬剤(BCNU)耐性とO^6-methylguanine-DNA methyltransferase (MGMT)mRNA発現量との相関を検討した.SF188は最もBCNU耐性であり,しかもMGMTの発現も最も高かった.逆に,SF763およびU251はBCNU感受性であり,同時にMGMT発現量も低かった.SF126ではBCNU耐性もMGMT発現量も両者の中間の値を示した. 以上から,BCNU耐性とMGMT発現量の間には正の相関傾向が認められ,Northern blot法による腫瘍のchloroethylnitrosourea系薬剤耐性評価の可能性が示唆された.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1992-04-20
著者
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浅井 昭雄
東京大学医学部脳神経外科
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浅井 昭雄
カリフォルニア大学サンフランシスコ校脳神経外科 脳腫瘍研究センター
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Bodell William
カリフォルニア大学サンフランシスコ校脳神経外科 脳腫瘍研究センター
-
星野 孝夫
カリフォルニア大学サンフランシスコ校脳神経外科 脳腫瘍研究センター
-
星野 孝夫
カリフォルニア大学(サンフランシスコ)脳神経外科
-
Bodell William
カリフォルニア大学サンフランシスコ校脳神経外科
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