「地域科学技術政策」の展開 : 欧米との対比に見る日本の場合
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概要
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1980年代以降に顕著となる, 科学技術政策と地域政策との意識的な接合-それを「地域科学技術政策」と呼ぶことにする-への取り組みは, 社会における科学・技術の位置や性格の変化とグローバル化という二つの大きな歴史的変化を背景とした科学技術政策と地域政策の双方における一つの転換を印している。その転換において, 新たな政策の目標や手段は, 時代変化の性格とそれが課す挑戦についての一定の理論的理解に基づくと同時に, 政策の形成や実施の制度的条件によっても規定されるが, さらに, 政策転換も一直線ではなく, 学習によって段階を経るという点で歴史的経路依存性をもっている。本稿においては, 「地域科学技術政策」は当初の「サイエンス・パーク・パラダイム」から, 90年代に入って, 「ラーニング・リジョン・パラダイム」へ進化してきたと捉えているが, 日本におけるその進化過程を欧米におけるそれとの対比で検討する。
- 研究・技術計画学会の論文
- 2005-03-31
著者
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原山 優子
東北大学工学研究科
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原山 優子
東北大学大学院 工学研究科技術社会システム専攻
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原山 優子
東北大 大学院工学研究科
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姜 娟
東北大学大学院情報科学研究科
-
姜 娟
東北大学大学院工学研究科
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