研究開発活動の行動科学分析
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概要
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本論は,企業内研究開発活動に対して,行動科学的なアプローチを提唱しようとするものである。このアプローチは研究開発活動の効率的な管理を探る上で,極めて有効な手法であると言えよう。行動科学分析においては,企業内研究者の行動パターンを実際の行動記録と成果記録に基づいて分類する。研究開発の質的な成果の表示にあたっては,マイルストン方式と名付けた方法を用いている。行動科学分析によって,成果向上のために最も有効な活動を,研究テーマや研究プロセスに即して知ることができるかもしれない。本論における分析は,一年余りにわたる4人の企業内研究者の日々の行動記録に基づいている。データを採取した4人の研究者は,同じ企業の研究所に属し,それぞれ独自のテーマを分担していた。本論の分析では,4つの行動パターンが提示されるが,効率的研究開発活動のパターンを規定する条件として,研究開発の段階や研究テーマの新規性などが重要な意味をもっていることが指摘される。本論を契機として,今後研究開発の効率的管理をめぐる研究が推し進められることが期待される。
- 研究・技術計画学会の論文
- 2004-12-24
著者
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